濃度計算のワザで、てんびん法があります。知らなくても解けるけど、知っているとちょっと便利、そんな小ワザです。
例えば、次の問題のとき、てんびん法では、てこのような図を描き、「重さと濃度差は逆比」を使います。

問1 2%の食塩水200gと8%の食塩水100gを混ぜると□%の食塩水になる。

ところで、「食塩は100%の食塩水なのか?」です。
もちろん、食塩は固体で水溶液ではないので、まちがいです。
しかし、濃度計算では、食塩を加えるときは、100%の食塩水と考えて、てんびん法で考えると、簡単に解けたりします。

問2 10%の食塩水□gに、食塩を10g加えると、20%の食塩水になる。

この考えが本領発揮するのが、硫酸銅やミョウバンのように結晶に水を含むもの(水和物)の濃度計算です。

例えば、美しい青色の硫酸銅、ダイヤモンドのような形のミョウバン。これらは結晶に水を含んでいます。水を蒸発させると、どちらも白い粉になります。

問3 水100gに青色の硫酸銅(36%の水を含む)の結晶□gを溶かすと、濃さが24%になる。

従来、水和物の濃度計算は、未知数が2つ入るため難問とされ、方程式を立て、算数(数学)として解いていました。
しかし、青色の硫酸銅を、64%の硫酸銅水溶液と考えると、てんびん法で簡単に解けてしまいます。

中学入試は、十年一日の如く、昔から同じことをやっているように見えますが、実際は常に変化しています。
どこかの入試で、新手の良問が開発されると、真似されて、やがて一般問題になっていく。
どこかの教室で鮮やかな解法が生まれると、それが徐々に真似され、新たなスタンダードに変わっていく。そんなことが繰り返されています。

「水を含んだ結晶の溶解度計算(硫酸銅とミョウバン)」の解説を、最近の解き方で、作り直しました。
「溶解度」のページの「よく出る問題」に載せました。https://sclabo.info/youkaido/

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