2011年3月11日、東北を中心に大きな被害を出した津波。あのとき、まず海水が大きく引いて海底があらわになり、そのあと大津波がやってきました。
「津波の前に、なぜ海水が引くのか?」ずっと疑問でした。
同じように疑問に思う方も多いようで、インターネットでも質問が多く見られ、
・海底が沈降するから。
・引き波が無く、最初から押し波になることもあるので勘違いしないようにしましょう。
などの回答が多く、何かしっくりこないと思っていました。
画期的な説明をみつけ、目から鱗が落ちるようにすっきりしました。
(地震本部「津波発生のメカニズム」https://www.jishin.go.jp/resource/column/2010_1008_05/)
ふだん私は、津波の説明をするとき、プレート境界の説明をします。
① 海のプレートが陸のプレートの下にもぐりこむ。
② 陸のプレートが引きずり込まれ、ひずみ(歪)が蓄積する。
③ 元の状態に戻ろうとして陸のプレートがはね上がり地震が発生。このとき、海水が押し上げられ津波になる。

実は、この図が、おおざっぱで、混乱を招いていたのです。
実際は、
② 海のプレートが陸のプレートを引きずり込むとき、海溝近くでは陸のプレートは沈降していくのですが、海溝から少し離れた陸のプレートは隆起しているのです。板を曲げると真ん中が盛り上がるのと同じです。
③ そのため陸のプレートがはね上がって地震が起きるとき、海溝近くは隆起し海面が盛り上がるのに対し、これまで隆起していた海溝から少し離れた陸のプレートは沈降して、海面が下がるのです。これが引き波を起こしていたのです。

ただ、地震にも、プレート境界型地震と断層地震があるように、海底で断層ができることでも、津波が起こることがあります。このとき、①逆断層ができると、はじめに押し波がきます。②正断層ができると、引き波が起きます。どちらにしても海が揺れるので、津波の危険性はあります。

詳しくは、ホームページの地震のQ&Aにも、地震本部「津波発生のメカニズム」をのせておきました。https://www.jishin.go.jp/resource/column/2010_1008_05/

