依頼を受けて夏の自由研究の参考動画を作りました。夏休みに「自由研究をやってみよう」という方は、参考にしてください。
自分で実験を考えてやってみて、多くの発見がありました。
自分で、わかっているつもりのことが、実は、あいまいな認識であったり、インターネットで流布されている通説が、実験では、全く違う結果になったり。
子どもの自由研究というよりも、自分自身の研究になりました。
小学1~4年生におすすめ実験
1.何でも炭にしてみよう…生物の体は炭素でできている
松かさ。ドングリ。くっつき虫・・・。いろんなものを炭にしてみました。
折り鶴の炭も挑戦しました。
果たしてうまくできるか
自分でも驚くほどきれいな炭ができ、綿を敷いたケースに入れると、提出物としてもバッチリです。野外で家族で作ると、とても楽しい!
2.スケスケの葉っぱを作ろう…葉脈標本
海苔の乾燥剤(生石灰)と重曹から、水酸化ナトリウムを自作し、いろいろな葉の葉脈標本を作りました。
ラミネートフィルムで固めれば、すてきな標本になります。
簡単にできるもの・頑張ればできるもの・すぐに溶けて無理なもの。
いろいろな葉を、作りやすさで分類してみたり、作りやすい葉の特徴を考えたり・・・。
葉を探して、散策するのも楽しい。
3.スカイスクリューの研究…もっと高く飛ばすには
4年の教科書の「風とゴムで動くもの」に対応します。スカイスクリューは、空飛ぶおもちゃ。インターネットや東急ハンズなどで売っています。
どうして飛ぶの?なぜ羽がついているの?高く飛ばすために羽をどうすればいいの?
調べると、発見がいっぱい。
厚紙でいろいろな形の羽を作り、両面テープで羽の位置を変えて、飛び方を調てみましょう。
倉橋自身、発見の多い実験でした。
4.ポンポン船を作ろう
4年の教科書の「水と水蒸気」に対応します。
ポンポン船は、水蒸気の力を利用して動くおもちゃです。昭和の時代の子どもは、ポンポン船で遊んでいました。
なぜ動くの?もっと速く動かすには、どうすればいいの?いろいろ考えてみましょう。
小学5・6年生、中学生におすすめ実験
5.さおばかりの謎
さおばかりは、古代ローマ時代から2000年近い歴史を持つはかりです。
中学入試にもよく出ますが、苦手にする人も多い。
理由は、見たことがないからイメージが立たないためです。
簡単にできるので、一度作ってみましょう。
目盛りの打ち方など、よくわかり、さおばかり問題が得意になります。
また、昔のさおばかりは、さげ緒(取っ手)が2か所ついています。
なぜでしょう? 先生も教えてくれない、この謎を解いていきます。
6.よく回るモーターを作ろう
モーターを作ろうとすると、キットを購入して組み立てる方が大半です。
複雑な形をした金属がたくさん入っています。
「ああ、この道具が無いと、モーターはできないのか」と勘違いします。
いえいえ、特殊な道具などなくても、身のまわりの物を工夫して、何とかする!
心意気が大切なんです。
コンビニ弁当のふたと箸、アルミホイルと、ペットボトルなど、身近なもので、良く回るモーターを作ります。
自分で作ると、モーターの工夫がよくわかります。
これを提出すれば、先生からも友達からも「すごい!」と言われ、気持ちよくなります。
7.ヘロンの噴水…飛ぶ高さはどの条件で決まるか?
水を注ぐと、注いだところよりも上から噴水が飛び出す。
紀元前のエジプトの科学者ヘロンが考えた、不思議な噴水です。
ヘロンの噴水はなぜ飛ぶのか?
飛ぶ高さはどの条件で決まるのか?
噴水の管の太さは関係するのか?
先生間でも、意見が分かれています。
そこで、実験で確かめました。
ヘロンの噴水キットは、サイエンスラボの「理科グッズ」で、夏期限定で販売中。
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